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【長島地区】 小島「通いの場」創出への道(1)~住民さんと専門職の挑戦~

[2020年12月23日]

ID:934

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こんにちは。北部東地域包括支援センター圏域(長島地区・深谷地区・大和地区)担当生活支援コーディネーターの小柳です。

今回は「圏域会議」での話し合いから(※圏域会議についてはこちらを参照)地域への「通いの場」創出のはたらきかけを行っている様子をご報告します。

「圏域会議」での話し合いより

 「圏域会議」では各専門職の情報共有を主目的として会議を開催していますが、もう一つ、「地域課題を共有し、連携してその解決に向けた取り組みを進めよう」という大きな目的があります。介護予防や健康づくり、地域資源の創出や生活支援などさまざまな課題がありますが、今回は長島地区の「小島」周辺に着目し、「桑名いきいき体操」を行う場づくりについて住民さんへはたらきかけていくこととなりました。

 東部圏域からの報告にもありましたが、高塚町での好事例を参考に、市役所保健医療課・地域包括支援センター、そして生活支援コーディネーター各々の得意技を結集して取り組むこととなりました。まず、市の保健師さんと生活支援コーディネーターで自治会長さんに「体験会」開催の打診を行い、集会所利用の承諾を得て12月3日(木)に「効果的な運動や筋力アップの話」も交えて「桑名いきいき体操」の「体験会」を開催することが決定しました!

令和2年12月3日(木)第1回 「桑名いきいき体操体験会」の開催

第1回「体験会」の開催に向けては、北部東地域包括支援センターがチラシを作成し、小島地区の全戸に配布、また地域活動に興味をしめされている方や体操をお勧めしたい方などには直接お声かけをさせていただきました。はてさて、何名の方が来ていただけるでしょうか…

理学療法士の話写真

体験会当日の様子です。進行は包括さんにお願いしました。まずは市役所保健医療課の保健師さん・理学療法士さんから小島地区の特性(高齢化率等)と「効果的な運動」についてわかりやすく説明です。写真の通り、最初は住民さんもちょっと引き気味(!?)…

桑名いきいき体操に挑戦写真

見てください!実は15名も参加されていました!桑名いきいき体操の実践は外で行うことになりました。小島集会所は由緒ある八劔神社に隣接しています。きれいな紅葉の中、境内にて桑名いきいき体操に挑戦です。

桑名いきいき体操に挑戦写真(2)

理学療法士さんの指導のもと「桑名いきいき体操」を通してやってみました。皆さん、しっかり腰が落ちていますね!
体操終了後、生活支援コーディネーターより今日の感想と今後について住民さんに尋ねたところ、「よかった」「来週もやりたい」とのお声を多数いただいたため、翌週の同じ曜日・時間に再度集まることになりました!

令和2年12月10日(木)第2回「桑名いきいき体操(をマスターしよう)」会

翌週、専門職の参加も1回目よりは控えめにして体操会を開催しました。参加者は第1回目と同じく15名!何名か入れ替わりはありましたが、お近くの方にお声をかけていただき、新たなお顔も拝見することができました。「体操」に対するニーズの高さがはっきり感じとれますね。桑名いきいき体操を2回実施し、翌週も継続して実施することになりました。

体操の様子写真

この日は早速体操の実践です!寒い日ではありましたが、外で先週の記憶をたどりながら皆さん、一生懸命取り組んでいます。参加者の年齢の幅も少し広がったような…。

体操振り返り写真

今回は大きな映像は使用せずに行ったため、難しい場所については1回目終了後に理学療法士さんに解説してもらいました。まだ体操に慣れていないこともあり、少しでも覚えていただきたく、続けて2回目も行ないました。

体操の写真(2)

先週から4回実施したこともあり、皆さんかなり習得されいます。音楽だけでできるようになると外での活動も行いやすくなりますね。今回は今後、住民さんの活動としていくために、ラジカセの準備や実施場所等についても話をしました。来週、ラジカセを持ってきていただける方がチラホラ!継続していただけると嬉しいです!

令和2年12月17日(木)「桑名いきいき体操(を継続しよう)会」

さらに翌週、3度目の体操会を実施しました。今回も専門職の参加は控えめです。この日は極寒・・・そう、桑名でも雪が積もったあの日ですね(寒)。さすがの寒さもあり、今回は7名の参加でしたが、先週「ラジカセを持ってくる」と言っていただいた方や、自治会長さんも3回続けて参加していただきました。この日は寒さと人数により、集会所の中で実施しました。映像や職員のお手本は極力使わず、音楽だけで体操ができるようにがんばりました。

体操の様子写真

難しい足踏みもコツをつかんでいただきましたでしょうか!?週に1回ずつ、3週続けて実施してきました。体操の効果は実感されてきたでしょうか?継続して参加されている方は手ごたえを感じていただけてるのではないかと思います。

体操の写真(2)

専門職のはたらきかけ、継続支援を経て、住民さん主体の通いの場となっていただけるよう、一緒に続けてきました。目標としては次回を経て、小島に通いの場の誕生を期待しています。次回は年明け1週目の木曜日になりますが、画面を見てお手本となる住民さんが2人手を挙げていただけたようです。

私たちの思い

 専門職からのはたらきかけにより始まった取り組みですが、そのきっかけとしては小島地区にお住まいの方の「運動がしたい」「健康は大事」「集まりたい」との一つ一つのお声がありました。住民さん個々人の思いを形にしたくてもさまざまな事情や課題がありなかなか前に進めないことを、私たちが関わることで一つの形にしていければとの思いで通いの場の創出を目指しています。

 生活支援コーディネーターとしては、まずは住民さんの「やりたい」「やれるかも」の気持ちに寄り添っていくこと、既存の地域資源や人をつなぎ、活動の活性化をはかり、その過程で地域での「支え合い」にも目を向けていただけるような関りを目指しています。私も参加させていただいている「北部地区まちづくり協議会設立準備委員会」の「健康福祉部会」でも小島の取組みを紹介したところ、「他の自治会でもやってみよう」との機運が少しずつ高まってきています(この取組みについては後日別にご紹介します)。地域で活躍している人、専門職等さまざまな人と人をつなぎながら、住民さん主体の支え合いのある地域づくりのお手伝いができればな、と考えています。

さて、小島の体操会は今後どうなっていくのか…!? 続きはまた後日ご紹介しますね。

桑名いきいき体操とは?

生活支援コーディネーターとは?